愛知県の住宅を狙った侵入窃盗は年間2736件(平成30年中)
侵入窃盗とは、家やお店などの建物に侵入し金品を盗む窃盗のことを言います。 聞きなれている空き巣というものは、侵入窃盗の中でも住宅を狙った犯行で、家の中に誰も居ない状態で侵入する手口を指しています。
この侵入窃盗が、平成30年中で年間4,805件起きたこと、が愛知県警統計情報にて確認することができました。
この数字が多いのか少ないのか、パッとみてわからないかと思いますが、実は全国でワースト2位となるほどの件数です。(※1位は埼玉県)
平成29年(3,005件)まで連続ワースト1位
たまたま平成30年中が高かったわけではなく、愛知県は平成19年から平成29年にかけて侵入窃盗発生件数が11年連続ワースト1位なのです。
この汚名は広く知られており、全国にも愛知は治安が悪いというイメージが根強く残ることとなりました。今回はワースト1位を免れたものの、2位とまだまだ油断できない順位となっています。
愛知県の侵入窃盗はなぜ多い?
区分 | 19年 | 20年 | 21年 | 22年 | 23年 | 24年 | 25年 | 26年 | 27年 | 28年 | 29年 |
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侵入窃盗 | 15,084 | 13,558 | 14,575 | 14,891 | 13,121 | 11,441 | 11,497 | 9,084 | 8,157 | 7,158 | 6,850 |
2007年の侵入窃盗被害が15,084件、そこから2017年の6,850件まで約55%も減少しています。愛知県だけで見てみると、侵入窃盗被害は減少傾向にはありますが、なぜ全国と比べて発生件数が多いのか理由を探っていきます。
愛知県は共働きが多い
愛知県の夫婦共働き世帯は約50%。新興住宅地も増え、密集した住宅街や店舗が多いところは泥棒も狙いやすくなります。共働きの場合は必然的に留守となる家庭が多くなるため、住宅を狙った空き巣の被害も多くなります。
道路状況・逃走経路
愛知県内には高速道路や幹線道路が張り巡らされており、便利な交通網は流通を加速させ愛知の発展に大きく関わってきました。
しかし便利な交通網は、空き巣にとっては便利な逃走経路となります。空き巣は近場を狙った単独犯だけでなく、あらかじめ下見をして狙った場所に入る複数人の窃盗団もいるため、車1台~2台で行動し短時間で犯行を終えて逃走するケースも多いです。
平均貯蓄額も多く、中取得者層が多い
平成26年は平均1,855万円、全国4位となります(平成26年全国消費実態調査)。賃金水準も高い愛知は中所得者層が多いです。
中所得者層は、高層階やセキュリティバッチリの家に住む高所得者と比べて防犯について緩く考える傾向にあります。家は盗まれるものはないといった油断で防犯対策を怠ると、空き巣が簡単に入りこみやすい家になるのです。
空き巣の対策ポイントは?
警備員の配置、24時間業者が駆けつける警報センサーの設置、重厚な鉄製扉など、そこまで大掛かりなセキュリティは家庭には手が出しにくいものです。家にある物と比べて、セキュリティにかける費用もバカになりません。
そこで、ポイントをおさえて対策をしていくことで、空き巣に狙われにくい家を作っていくことを考えていきましょう。
防犯のポイント「時間」
ポイントとなる「時間」とは、犯行にかかる時間をいかに長くとらせるかということになります。
鍵であったり、門扉であったり、突破するまでに時間がかかることが目に見えてわかる家は見つかるリスクも高いため、相当金品があると狙いを定めていない限りわざわざ侵入しようとはしません。
▼時間をかけさせる方法は、侵入しにくい・壊しにくい・かつ複数の鍵を取り付けることが大変効果的です。
壊されにくい防犯シリンダーを選ぶためには、【愛知の鍵屋で鍵を交換する】ことがオススメです。
防犯のポイント「戸締り」
ポイントとなる「戸締り」とは、簡単なことではありますがついやり忘れることです。鍵が閉まっていない家は防犯性0、空き巣もまずは鍵が開いていないドアや窓を探して犯行を行います。
わずかな時間でも戸締りは必ず行ってください。
防犯のポイント「音」
ポイントとなる「音」とは、侵入された際に周囲に気づかれるように音を出していく対策です。
たとえば侵入する場所を探して家に裏手に入り込んできたり、就寝している間に泥棒に入ろうとする際、足音を大きくさせる砂利や、アラームを鳴らして周囲に知らせます。
アラームは、窓に不審な揺れがあった場合、窓を開けて入ってきたことをセンサーが感知して鳴らすものもあります。
防犯のポイント「光」
ポイントとなる「光」とは、夜間真っ暗になり身を隠しやすい場所に光をあてて、犯人が近寄りづらい家にする対策です。センサーで自動点灯するものですと、点灯した際に住人が気づきやすくなります。
センサーライトをつける場所は、家の裏手、窓付近、2階のベランダなどにもつけてください。
防犯のポイント「目」
ポイントとなる「目」は、あなたの目・ご近所の方の目で防犯対策をすることです。普段からご近所の方と挨拶をしたり、宅配業者、通りがかった不審者などに声掛けをすることで空き巣が寄り付きにくい地域にすることができます。下見をしていた空き巣が、近所の人に「こんにちは」や「なにかご用ですか」など声をかけられて犯行を諦めたケースは多いです。声をかけられると犯人は顔を覚えられるわけですから、もし犯行をしてもすぐに足がついてしまいます。
まずは出来る事から、防犯意識を高めましょう
ワースト上位から脱却するためには、空き巣が減ることだけを願うのではなく、愛知県内の方々1人1人が防犯対策を考えることで簡単に実現できるのではないでしょうか。
まずは出来る事からはじめて、防犯意識を高めていきましょう。